今も人の手で作られている、地元だけが知っているおいしさ

「新戒ねぎ」は深谷市新戒地区の農家が生産しているねぎです。ねぎの生産で知られている深谷市の中でも、この地区が特に肥沃な土壌で、ねぎ作りに適しているため、「深谷の中でも、新戒地区のねぎは格別」ということを、地元の人は誰でも知っています。

新戒ねぎは、小規模な畑で作られているため、機械化することが難しく、出荷量は多くありません。このため卸の段階では、他地域の深谷ねぎに比べて2割ほど高い価格で取り引きされています。しかし、店頭では同じ「深谷ねぎ」として扱われているため、一般の方にはまだ違いが認識されていません。産地である地元の人だけが知っているおいしさなのです。

手作業の様子

最も甘い部分の糖度は13度!霜が降りると甘さアップ

新戒ねぎの出荷は11月~5月ですが、最もおいしいのは12月~3月です。ねぎの旬は寒い時期で、霜が降りた方が甘くなっておいしくなります。霜が降りると、ねぎ自体が「生きよう」とするので、エネルギーを内側に溜めるのです。エネルギーを成長に使うのではなく、自分の蓄えにしようとするから、おいしさも中に閉じ込められるというわけです。

甘さを増した出荷前の新戒ねぎ